平家物語(上)(中)(下)/横山光輝

ことの大筋を掴むのは漫画が一番楽。せっかくなので平家物語を漫画でも読んでみることにした。

「新書で名著をモノにする 平家物語」でも言及されていたが、清盛も後白河も物語開始早々剃髪するため、主役級が早々に坊主では…とのことで、ドラマ等では保元・平治の乱の話も付け加えられていることが多いそうだが本書も例に違わず回想シーンではあるが保元・平治の乱についても触れられている。まぁ見映え関係なく保元・平治の乱は清盛の活躍する場面なので触れたほうがいいとは思う。

漫画はわかりやすく、記憶に定着しやすい。この時代の話は、平家と源氏の合戦を中心に語られることが多いが、内乱が起こる前、京都は随分と荒れており平家は源氏が攻めてくる前に僧兵とも随分と戦っていたことがわかった。

目次

各巻と平家物語本筋との対応状況は下記の通り

  • 上:清盛の太政大臣昇進〜出家/鹿ケ谷陰謀/重盛死去/以仁王の令旨(巻之一〜巻之四)
  • 中:宇治川の合戦/福原遷都/南都炎上/清盛死去/平家都落ち
  • 下:義仲上洛〜最期/一ノ谷〜屋島〜平家滅亡

この本を読んで知ったこと・調べたいこと

後書きによるとこの時代の合戦の様子を描いた絵巻物は江戸時代に描かれたものだそうで、そこで描かれている船は当時のものではなく絵巻物が描かれた時代のものらしい。当時の船は丸木舟に板を張ったような簡素なものだったそうで…?

次に読みたい本

漫画だったら、これまで抵抗のあった吾妻鑑や太平記も理解できるかもしれない!

まとめ

横山光輝先生は、さすがあの三国志を描かれただけあり、平家物語も読みやすかった。ただ表紙に描かれた武将の絵は誰なのかが少々わかりづらく…(実は三国志は武将の絵が似ていて途中で読むのをやめてしまった)
上:平清盛、中:源義仲、下:源義経でOK?